カナダと教育 -2-

中等後教育

カナダでは長い間、中等後教育は総合大学が担っていました。これらの大学の多くは私立で、教会とのつながりがありました。1960年年代に入ると中等後教育の内容を多様化しようという声がおこり、進学率の急激な上昇もあって総合大学型でない公立の教育機関が発展しました。現在は、中等後教育を修了した学生のうち約100万人が、200校ほどの技術専門学校やコミュニティ・カレッジに進学しており、約100校の総合大学を補完する機能を果たしています。

カナダの総合大学は、その教授内容と研究の質の高さで国際的に知られています。代表例としてマギル大学のワイルダー・ペンフィールド教授による神経学上の画期的発見や、トロント大学でのインシュリンの発見などが挙げられます。在学者数は、大学により1,000人未満から3万5,000人以上までと開きがあります。大学入学に際してはコース選択と高校での成績(入学試験ではなく)が重要です。入学の最低条件は、州、教育機関、プログラムによって異なります。

技術専門学校やコミュニティ・カレッジは、特定の技術を見つけたいと望む学生を対象に技能訓練を実施しています。カリキュラムは技能取得を柱とし、多くの場合これに実地体験を組み合わせています。カナダの学生の多くは、大学の学位取得に加えコミュニティ・カレッジの学位取得をめざし、可能な限り高水準の学識と希望する職業に必要とされる特定技能の獲得に励んでいます。

日本と違いカナダでは、年上の、あるいは"成年"の学生をキャンパスでよく見かけます。大学新入生のうち約25%は24歳を超えています。これは、多くのカナダ人が社会人生活の途中で中等後教育に戻る傾向があること、また「生涯学習」という考え方が広くカナダ社会に浸透していることを示しています。

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