カナダの基本情報


カナダ基本情報

目次

カナダのスポーツといえば…

カナダのスポーツといえば、カーリング、スキー、スケート、ラクロスなどですが、圧倒的な人気・知名度を誇るのはアイスホッケーです。

MLB・NBA・NFL・NHLの北米4大スポーツはテレビでも毎日のように放送されており、どのリーグも地域密着型なのでファンは地元チームを熱狂的に応援しています。バンクーバーではMLBチームこそありませんが、車で約2時間のシアトルには、ご存知マリナーズがあり、カナダ最大の都市トロントにはトロントブルージェイズという古豪チームがあります。

カナダのスポーツ

NBAにもかつてバンクーバーグリズリーズというチームがありました。数年前にメンフィスに本拠地を移しましたが、カナダではトロントラプターズというチームがあり、バスケ人気もカナダでは健在です。

NFLにつきましては、CFL(カナディアン・フットボール・リーグ)と並んで根強い人気を誇っています。バンクーバーには2005年度、BCライオンズが決勝まで進み、町全体が大変盛り上がりました。

そしてNHL!世界最強と名高いカナダチーム。2004年ワールドカップでは優勝、世界最高峰のアイスホッケーリーグNHLもおよそ6割がカナダ人選手。バンクーバーで圧倒的な人気を誇るのが地元チームのバンクーバーカナックス。日本ではドラマ「プライド」で主演の木村拓哉が最終回で入団したチームということで知る人も多いです。

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アイスホッケー

Vancouver Canucks(バンクーバー カナックス)は現在、カナダにある6つのNHLチーム(カルガリー、エドモントン、オタワ、モントリオール、トロントそしてバンクーバー)の一つです。カナックスというのは『カナダ人』と言う意味の英語のスラングです。

カナダのスポーツ

カナックス バンクーバー ミリオネアーズ(Vancouver Millionaires)を経て、1970年5月22日から正式にバンクーバー カナックスとしてNHLリーグ入りとなりました。ミリオネアーズ時代の1915年、NHLが発足する前のリーグで優勝しています。NHL発足後の1918年(対トロント)、1921年(対オタワ)、1922年(対トロント)には決勝まで行きましたが届きませんでした。

カナックスとなってからは、1981年~1982年のシーズンではNYアイランダーズに、1993年~1994年のシーズンではNYレンジャーズにスタンリーカップへもう少しで手が届く所で阻まれてしまいました。

カナダの気候と服装

太平洋沿岸(バンクーバー、ビクトリア)

太平洋沿岸

2月末ころから桜が咲き始め、春の訪れを感じることが出来ます。3月末頃で東京・大阪の2月下旬~3月初旬くらいの気温の日が多いです。コートはある方が良いですが、真冬のダウンジャケットは必要ないでしょう。ウイスラーやオカナガン地区など少し内陸に入ると気温は低く、山岳地帯では雪が降ることもあります。

日中は30度近くになることもありますが、湿気がないので爽やかに過ごせます。長袖を着ていても不快に感じないと思います。朝夕は冷え込むこともありますので、薄い上着などお持ちになることをお勧めします。

10月中旬頃からは雨の日が多く、気温も10℃以下になることがありますので、ジャケットをお持ち下さい。時にはインディアン・サマーと呼ばれる、暖かい日もあります。

カナダの冬と言っても、バンクーバー・ビクトリアでは降雪はあまりありません。湿気がないので、体感温度としては東京・大阪よりも暖かく感じる日もあります。それでも厚手の気温は0℃~5℃程度の日が多いので、厚手のジャケットをお持ちになることをお勧めします。室内は暖かいので温度調節できる服装が良いでしょう。

カナディアン・ロッキー(バンフ、レイク・ルイーズ、ジャスパーなど)

カナディアンロッキー

5月上旬までは冬の気候が続きますので、冬服の準備が必要です。6月頃から湖の氷も解け始めます。

バンクーバーなどと同様、1年中で一番さわやかな季節。日中の気温は高くなることもありますが、朝夕は冷え込む日もあり、セーターが欲しい日もあります。まれに降雪を見ることもありますので、調節できる服装をご用意下さい。

時には「インディアン・サマー」と呼ばれる、暖かい日もありますが、9、10月でも積雪をみることがありますので、基本的には冬の暖かい服装をご用意下さい。

10月下旬には雪上車の運休になり、冬が訪れます。気温は-20~-30℃位まで下がるので防寒は必要ですが、積雪は年により大きく異なります。

東部、大西洋沿岸地方

東部大西洋沿岸

春は遅く、5月下旬ごろまで厚手のセーターやコートをご用意いただくことをお勧めします。

基本的にはさわやかで比較的すごしやすい気候ですが、真夏には蒸し暑い日が続く年もあります。少し内陸に入ると夏でも寒い日もあります。

9月下旬から10月中旬にかけて紅葉が最も美しくりなす。気温差が激しいほど美しい紅葉が期待出来ますので、急な気候の変化にも対応できるよう、ジャケットなどはご用意下さい。

寒さはきびしく、マイナス20℃以下になることもありますが、乾燥しているので、防寒対策をしていれば外も歩けます。帽子や手袋もお忘れなく。

1年間の各地の気温 1~6月
  1月 2月 3月 4月 5月 6月
 
バンクーバー 0 5 1 8 2 9 5 13 8 17 11 19
ビクトリア 0 6 1 8 2 10 4 13 7 17 9 19
バンフ -16 -7 -12 -1 -9 3 -4 8 1 14 5 18
ジャスパー -18 -8 -12 -1 -9 -3 -3 10 2 16 6 19
ナイアガラ滝 -8 -1 -8 0 -4 5 2 12 8 19 14 25
トロント -8 -1 -7 -1 -3 4 3 12 9 18 14 24
ケベック・シティ -17 -8 -16 -6 -9 0 -2 8 5 17 10 22
シャーロットタウン -11 -3 -11 -3 -6 -1 -1 7 4 14 10 20
1年間の各地の気温 7~12月
  7月 8月 9月 10月 11月 12月
 
バンクーバー 13 22 13 22 10 18 6 14 3 9 1 7
ビクトリア 11 22 11 21 9 19 6 14 3 9 1 7
バンフ 7 22 6 21 3 16 -1 10 -8 1 -13 -5
ジャスパー 8 23 7 21 3 16 -1 10 -9 1 -14 -5
ナイアガラ滝 17 27 16 26 13 22 7 16 1 8 -5 2
トロント 17 27 16 26 13 21 7 15 2 8 -5 1
ケベック・シティ 13 25 12 23 7 18 2 11 -4 3 -13 -5
シャーロットタウン 14 23 14 23 10 18 5 12 0 7 -7 0

カナダの時差

時差

東西約7800キロの広大な国で6つの時間帯にわかれています。
サスカチュワン州以外ではサマータイム(Summer Daylight Saving Time)と呼ばれる夏時間を採用しており、毎年3月第二日曜~11月第一日曜まで、1時間前に戻して生活します。

カナダの時差 ※()は夏時間
太平洋岸
標準時
山岳部
標準時
中央
標準時
東部
標準時
大西洋岸
標準時
ニューファンドランド
標準時
Pacific
Time
Mountain
Time
Central
Time
Eastern
Time
Atlantic
Time
Newfoundland
Time
バンクーバー
ビクトリア
バンフ
ジャスパー
ウィニペグ トロント
ケベック
・シティ
プリンス
・エドワード島
ハリファックス
セント・ジョンズ
-17時間
(-16時間)
-16時間
(-15時間)
-15時間
(-14時間)
-14時間
(-13時間)
-13時間
(-12時間)
-12.5時間
(-11.5時間)

カナダの治安、通貨・両替、チップ、その他

治安

カナダは日本と同じく銃規制もあり、欧米諸国の中では治安の良い国ですが、置き引き、スリなどの犯罪は旅行者を中心に多発しています。空港、ホテルのロビー、レストランなど多くの人が集まるところでは特に荷物に注意して下さい。また、夜の一人歩きやガイドから注意を受けた場所に行くことは避けてください。

通貨・両替

カナダの通貨はカナダドルC$で1C$=¢100(セント)。1カナダドルは約100円。(2014年8月現在)紙幣は5、10、20、50、100ドル(500、1,000ドルはまれ)があり、貨幣は¢1、¢5、¢10、¢25、¢50、$1、$2があります。

現金・トラベラーズチェック

日本国内での入手は主要都市銀行(外国為替取扱銀行)の一部の本支店及び成田・関西・名古屋空港内の銀行で両替できます。もちろんカナダ国内でも銀行・両替所などで換金できます。

クレジットカード

ビザ、マスター・カード、アメリカン・エキスプレスなどが便利です。ホテルチェック・イン時やレンタカーを借りる際に提示が求められます。

米ドル

現金、トラべラーズ・チェックともほとんどのところで利用出来ます。

電気製品

カナダでの電圧は110ボルト、プラグの差し込みも日本のものとほぼ同じなのでドライヤー、ヒゲソリ、等は日本製品がそのまま利用できますが、寿命が縮むこともあります。パソコンなどの精密電気製品は変圧器をご利用下さい。

チップ

日本にない習慣ですので忘れがちですが、サービスに満足した場合は下記の料金を目安に渡して下さい。

駅

ルーム・メイドに対する枕銭

枕の下に一人1ドル程度

空港・駅でのポーターに対するチップ

荷物1個に対して1~1.5ドル

タクシー・ドライバー

料金の10~15%を料金支払時に

一般レストラン

料金の10~15%を食事が終ってテーブルを立つ時に。サービス料(Service Charge, Gratuity)として含まれていることがありますので、伝票を確認して下さい。

レストラン

セルフサービス・カフェテリア(マクドナルドなど)

不要

トイレ

不要

税金

カナダでは、国の税金(GST)と州の税金(PST)の2種類があります。GSTは5%、州の税金は下記の通りです。

州別税率
州名 物品・消費税 宿泊税
ノースウエスト準州
ヌナブト準州
ユーコン準州
ブリティッシュ・コロンビア州 7% 8%(注1)
アルバータ州 5%
サスカチュワン州 5% 7%
マニトバ州 8% 7%
オンタリオ州 8% 5%
ケベック州 9.975% 7.5%
プリンス・エドワード・アイランド州 9% 10%
ノバ・スコシア州(注2) 10% 15%
ニュー・ブランズウィック州(注2) 13% 15%
ニューファンドランド州(注2) 13% 15%
  • (注1)ブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバー、ビクトリア、ウイスラーの3都市については宿泊税は10%です。
  • (注2)NB、NS、NFの3州にはハーモナイズド・セールス税(HST)の制度があります。物品、宿泊、サービスにつき15%のHSTのみ加算され、GSTは加算されません。旅行者は申請書類により還付されます(方法はGSTと同じ)。

電話

公衆電話は50セント(5、10、25セントの3種類の硬貨)で利用でき、一度かけたら制限時間はありませんので、ゆっくり話すことが出来ます。ホテルのロビーや人の集まるところには設置されていますが、日本ほど多くありません。

長距離電話や国際電話にはプリペイドのコーリングカードが安価で、公衆電話からも家庭の電話からも利用でき便利です。その他、クレジットカードを利用した通話、コレクトコールもあります。

  • KDDIジャパンダイレクト(1-800-663-0681)
  • 日本テレコムホームダイレクト(1-800-639-63416)等

カナダのこれだけは知っておきたいマナー

喫煙

近年カナダでは禁煙が標準となり、空港、駅、オフィスビルなどの公共の場所では一部の喫煙場所を除いて禁煙となっているところが多く、違反者には最高2000ドルの罰金が科されます。

アルコール

酒類販売はリカーショップと呼ばれる特定の店に限られ、営業時間は日曜以外の9時から18時までです。

国立公園でのマナー

  1. 野生動物にエサなどを与えたりしない。動物が病気になったりして生態系がくずれることになる。
  2. 草花を折ったり持ち帰ったりしない。
  3. ゴミの始末はきちんと。持ち帰りが原則。
  4. キャンプなどの場合、決められた場所以外では火をたかない。タバコを吸う場合には携帯用灰皿を持参する。

カナダと教育 -1-

カナダと教育

カナダ人には常に教育に高い価値を置いています。カレッジ、専門学校、または総合大学の教育を受けた成人の割合が高く、米国、イギリス、フランスを含む他の経済協力開発機構(OECD)加盟国の水準を超えています。

カナダの優れた教育制度、充実した訓練プログラム、教材、施設は、いずれも国際的に高い評価を得ています。これら評価は、初等・中等・中等後教育、職業訓練、企業内教育や訓練、また教科書、教育ソフト、その他の教材を提供する官民の機関・企業・組織が対象です。

カナダの教育制度

多くの先進工業国と異なり、カナダにおける教育の責任は連邦政府ではなく州にあります。憲法で包括的な教育管轄権は州にあると謳っています。各州の教育制度は、大筋では類似しているものの、各州に固有の地域性、歴史、文化を反映しています。小学校と中学・高校の管理は、地域の公選教育委員会に託されています。

基本的な教育機関として、公立学校、そのほとんどがカトリック系である“セパレート”(宗派別)学校、そして私立学校があります。義務教育は、6、7歳から15、16歳まで。義務教育が十分行き届くように、中等教育(日本の中学・高校に相当)まではすべての公立学校が公的資金で運営され、すべてのカナダ人に対して無償です。より高いレベルの中等後教育の多くは有償です。

小学校と中学・高校

州によっては、6歳の小学校入学に先立ち4歳で幼稚園に入園できます。小学校のカリキュラムでは、基礎科目として言語、算数、社会、入門レベルの芸術と科学に比重が置かれています。また多くの学校では、生徒の批評力と分析能力の成長を図るため、メディア・リテラシーの訓練など、特殊なプログラムや教育方式が設けられています。

高校のプログラムは大きく二つの系統で構成されています。一方は大学進学を目的とした授業、他方がコミュニケーション・カレッジや技術専門学校への進学あるいは就職に備えるための授業です。また、高校の普通課程を修了できない学生のための特別プログラムも用意されています。

カナダガール

カナダと教育 -2-

中等後教育

カナダでは長い間、中等後教育は総合大学が担っていました。これらの大学の多くは私立で、教会とのつながりがありました。1960年代に入ると中等後教育の内容を多様化しようという声がおこり、進学率の急激な上昇もあって総合大学型でない公立の教育機関が発展しました。現在は、中等後教育を修了した学生のうち約100万人が、200校ほどの技術専門学校やコミュニティ・カレッジに進学しており、約100校の総合大学を補完する機能を果たしています。

カナダの総合大学は、その教授内容と研究の質の高さで国際的に知られています。代表例としてマギル大学のワイルダー・ペンフィールド教授による神経学上の画期的発見や、トロント大学でのインシュリンの発見などが挙げられます。在学者数は、大学により1,000人未満から3万5,000人以上までと開きがあります。大学入学に際してはコース選択と高校での成績(入学試験ではなく)が重要です。入学の最低条件は、州、教育機関、プログラムによって異なります。

技術専門学校やコミュニティ・カレッジは、特定の技術を見つけたいと望む学生を対象に技能訓練を実施しています。カリキュラムは技能取得を柱とし、多くの場合これに実地体験を組み合わせています。カナダの学生の多くは、大学の学位取得に加えコミュニティ・カレッジの学位取得をめざし、可能な限り高水準の学識と希望する職業に必要とされる特定技能の獲得に励んでいます。

日本と違いカナダでは、年上の、あるいは“成年”の学生をキャンパスでよく見かけます。大学新入生のうち約25%は24歳を超えています。これは、多くのカナダ人が社会人生活の途中で中等後教育に戻る傾向があること、また「生涯学習」という考え方が広くカナダ社会に浸透していることを示しています。

 
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